真性包茎手術を明後日に控えた人

こんばんは、山本です


いや、とうとう明後日に迫ってきました汁緊張しております汁


昼間、病院の方から電話がかかってきて内容等を再確認しました。その際、担当医の方から何か聞いておきたいことはあるかと尋ねられたので、実際の話、冗談抜きで術後の勃起時痛みはどの程度か聞きました。お医者さんは


「まぁなんとか我慢はできるよ」

と微妙な一言


というのも、確認したのは水曜は昼間に手術をして、夕方から公立に合格した生徒さん宅招かれる、というイベントが控えているんですな。


まぁ招かれるだけなら挨拶して何か軽いお食事?雑談等でもして帰宅でハッピーなんですが…


生徒宅にはPSVRがあって、前に話題になったbiohazard7とサマーレッスン?(大分前だな)だかをやりたいやりたいと私がずっと生徒の前で騒いでいて、受験が終わった後に体験させてもらう約束を取り付けていたんですね。biohazardはまぁいいとして…ちょいエロ要素の入ったサマーレッスン…………兎に角、プレイ中冷静に冷静で居られれば大丈夫なのですが


せっかく合格をお祝いしに生徒宅に遊びに行った先生が、前々からやりたがってたサマーレッスンのプレイ最中に術後の痛みに悶えだしたらと思うと


少し心配です

年末という時期はお好きですか?

年が明けてもう幾らか経ちましたが


突然ですが、年末はお好きですか?


少々、退屈なお話になるかもしれませんが…私はその時間が好きです。そして、ほとんど推測でしか無いですが多くの人が年末という時期に対して特別な感情を抱いてることと私は思っております


大雑把に、年末とはクリスマスから紅白まで、一応、きっぱりと定義しておきましょう


年末の普遍的な大きなイベントとしてはクリスマスでしょうか?べつに私は煽っている訳ではありません。街が煌びやかな光に溢れ、賑やかに、そして裏方ではひっそりと着実に、秘密裏に物事が進行している。私は好きです。小さい頃から今に至るまで。


ただ、クリスマスというイベント、それを取り除いたとしても、私のこの時期への愛は有り余ってしまうのです…


話は変わりますが。日にちや月、そういうものに意識を向けること-例えば今日は2月26日、私にとっては国立の二次試験、緊張感のある密室で物理と化学を必死こいて解いていたのを思い起こしたりする


或る自分にとっての大きな出来事とその日付は謂わば兄弟みたいなもので…彼女と付き合った日、自分の誕生日、。それらは密接に絡み合い私の中に格納されていく…日付というそのラベルはその出来事を思い起こし、その出来事は日付を想起させ、両者を往き来する


12月26日、12月27日、12月28日、12月29日、12月30日、12月31日


通常では大きな出来事に対して、日付というラベルが貼られるが、この時期においては何の変哲もない日常に対して、予期されないこのラベルが正確に、突如として付与される。それは年末という年の終わりという節目へと向かう助走区間、それが引き立て役となっているという気を受ける


そういう意味において、私にとってこの時間は特別な、特異な感覚を与える

Part3

 遠くから、足音が迫ったーその音は次第に大きくなり、自身の体の規則的な揺らぎと相まって、不気味な様相を奏でた。

 

彼は意識的に目を開いた、が目に飛び込んできたのは暗黒。窓から入り込む薄く、細い月明かりが長椅子の端にある鉄製の手すりに反射し、やっとのこと彼の網膜に到達した。その光はあまりにも頼りなく、ただ、彼を不安にさせる以外の効力は持たなかった。そればかりか例の足音はもう、ほんの近くに来ているのは確実だった。

 

無意識のうちに、立ち上がるとその足音の来る方向と逆、ちょうど反対方向に向かって、小さく小走りに進んでいた。

 

隣の車両に渡るドアに手をかけたとき、車内に声が響いた

 

「お客様どう致しましたか?」

 

若手の駅員だろうか?その言葉が引き戸に手をかけた彼の背中に、見事に突き刺さった。彼は何から逃げていたのだろうか、それは自身にも理解できなかった

 

ゆっくりと後ろを向き、声の方、その人の輪郭に向かって口を開いた

 

「誤って、回送電車に乗り込んでしまいました。わたしはどうしたらよいでしょうか?

 

「どちらにお向かいでしょうか」

駅員はゆっくりと言った。

 

「わたしは、西船橋でいつもの各停に乗って家に帰るつもりでした・・・それだけです

各停を待っていて寒かったので、反対に止まっていた回送で暖をとって待っていたら、つい、おちおち寝てしまったんです」

 

「この回送は車両センターに向かっているので、到着し次第、タクシーなどでご帰宅ください」

丁寧な、少し背の高い駅員は少し頭を下げ、横を通り過ぎていった。

 

彼は、立ったまま手すりを掴み、外を見ていた。外は疎らな光が灯り、下には帰宅途中のサラリーマンが最後の力を振り絞り、歩を進めていた。町は一日を終え、ゆっくりと、静かにその瞼を下そうとしているかのようだった。

 

車両センター、その言葉にはあまり聞き覚えがなかった。それが何処に存在し、家までどの程度の物理的距離なのか。そもそも、金もなかった。それでも、この列車は夜闇の中を確かに、進んでいた。彼は思い出していた、あの焦燥感を。そう、焦りを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Part2

彼は特段、迷うしぐさも見せずに列の後方をさっと抜け出して、車内に入った。入り口に足をかけたその刹那に、空間でもてはやされ、我慢ならなくなったその空気達、それらが、体を包見込むのが分かった。

 

眼前には、白く整然と並ぶつり革、その下には緑色のふっくらと、そして柔らかそうな長椅子が据え付けられており、その背もたれには格子状の模様が刻まれている。無論、誰一人としていない車内。彼は長椅子のどこに座るか、隅か?中央か?真ん中の少し右寄りか?などを少し考え、彼は隅に座った。

 

その長椅子は彼の全体重を受け止めた。脚の裏から流れ出る心地の良い風が、この寂びれた車内にまだ淡く、弱く残存する焦燥、疲労、安堵感といったものもまでもを乗せて体を徐々に、下から浸食していった。少しして、彼は眠りに堕ちた。彼はその長椅子の悪魔に従順だった。夢想の狭間を彼は行き来しながら、その椅子の下、さらに深くから感じ取ることができる、その柔らかな揺らぎの在り処、根源を正確に射止め、意識するのは少し、先のことだった。

 

実際、彼の夢想への突入は、必然だった。表層的には、帰宅するための電車を待つため、回送列車で暖を取るのが当初の目的であったが・・それはあくまでも"当初の目的"であったし、それは彼の中で消化され、てきとうに揉み消されていた

 

 

Part1

どこからか吹き付ける冷たい風。その風の吹き付ける方角からは、人工的な光が溶け込んだ冷え切った夜空の黒、その奥に小さく月が浮かんでいた。

 

彼は、西船橋のホームにいた。そのホームはエスカレータで少し上がったところに真っ直ぐに横たえており、まばらな人が列車を待った。スマートフォンを弄る彼の前を特急列車が颯爽と、通過していく。それはほんの日常の中の一幕に過ぎない、見慣れたような、しかしそれを意識的にとらえることはある種の、新鮮味を彼自身に与えた。

 

ふと、頭上の電光掲示板を見上げた。

 

20時15分 府中本町行

20時17分 回送列車

 

電光掲示板から目を下し、流れるように現在の時刻を確認した。20時10分。あと五分ばかりこの上で待たなければならなかった。彼は憂鬱そうな目でもう一度、掲示板を見返したりした。

 

彼が立っている背後の三番線、ちょうどそこに17分発の回送列車が滑り込んで来るや、その口を、ゆっくりと開いたのだった…

往来

特別、研究室にいく理由はなかった。そう


渋谷という街は、あらためて、考えてみるまでもなく好きではなかった。であれば、どういう訳で好きでもない街にいるのか。逆に私の愛する街、それが仮に存在して、そこにわざわざ腰を下ろす決意を早々にはしないだろうということを考えると、そこはさして問題では無いのかもしれない。この街は急峻な坂、永い永い山手線と埼京線の連絡通路、人塊、人と人と、人。そして人だった。私はそれを確実に求めていた。小社会から小走りで逃げてきたかと思うと、スクランブルに寝そべる巨大な暖炉の前で、少し腰を屈め、両脚をわざとらしく軽く震わせた。冷たい手をさすりながら…


私は、その両者を往き来した。常に人の温かみを体のどこかで感じていたい。それは同じであった。小さな社会に居ながらしてでも、独りであろうと思うときも

なぁらぁうりぃんぐ

白衣を身にまとった、渋面の男は真っ白な紙にペンを素早く、ほとんどその表情を変えることなく、走らせた



narrow ring


と、


その完璧な迄に機能美という特徴を追求した陰茎の先端、それが描かれたスケッチからー長い横線を大雑把に引き、その言葉を添えたのだった



その白紙に浮かぶ、達筆で落ち着いた雰囲気を見せるnや、私を嘲笑うかのような愉快な口元を思わせるwをわたしはじっとみていた。すると、その文字達が白紙から独りでに起き上がり、その医師の完全な発音とともに私の耳へと届く、そんな気さえした



全てを打ち明け、白状した私は、比較的晴れやかな気分を持って緑ヶ丘駅前のこの小さなクリニックをあとにした

不死身

わたしのは、確かに足りていなかった。卒業要件取得数に


そう、確実に不足していた。事実として、ただ、私はそれを見て確認した後も至って冷静であった、いや、確かにそれは強情の飾りという感じはなかった


ただそれにはーこれまでの経験上から来る、暗い底に落ちていく私を、背後から支えてるくれるという存在を


終電の乗り換え。私一人だけ悠々と、怒涛の如く階段を駆け上がるスーツ姿の男達の中を、ゆったりと手すりに身を預け、登っていく。そういう不確かな安心感に何時も私は、無意識のうちに縋っていた


私が、この自宅の5階。ここから、このかわいい白いペンキの塗ってある柵をひょいと乗り越えて…私は死ぬのだろうか?そんな気が、実のところ起こらない。


教授に言われた、きみは甘い、ということばを思い出した