山本の日記

その時起きたこと、考えた事を記録します

夏のおわり

我々はまちのカフェにいた。店の中は人が疎らで、奥の四人席もぽっかり空いていた、それでも手前の狭いカウンターに二人して腰を下ろしていた 彼は目の前の、露のある、透き通ったグラフを軽く横に揺すりながらー私に言った 「このくそみたいに暑い中、ホッ…

いんこーす

「いやー、なかなか、彼はいんこーすをついてきますね 「はい、しかしながら、先程からの連打はすべて、彼のその、例のいんこーすのすとれーとを捉えた、そういったものですがどうでしょう? 「そうですね、いんこーす狙い自体は、それ自体は一向に構わない…

ばあさんちにきた

うまさんとうしさんに招集をかけました。右のおうまさんの方は、左前の脚が地に接地いたしておりません。しかも突然のわたしの招集に若干の戸惑いを隠し切れないご様子。色々と浮き足立っている馬という立場の彼に、私はある提案をしようかと思っております…

おねぼうさん

こんにちは、雨ですね。 わたしが今朝、布団から起きると、甲子園が開幕しました。 というのも、寝起きの私が布団の横にあるリモコンに手を伸ばして、電源をつけるや長嶋茂雄の娘か何かがマウンドに立っていて刹那、不自然な程に、大きく振りかぶったもので…

ドヴォルザークに煮卵を

「クラシックが流れているのも、中々ないよな」僕は隣に座る彼に、そう言った これは、彼がこのラーメン屋のカウンターに腰を落ち着けたときから、既に感じていた底ならぬ違和感であったらしく、その源泉はまさにこの流るるクラシックであったか…と成る程、…

肉塊を焼く男

「おっ、今日は何作ってんの?」左横のコンロで豚の肉塊をひたすらに焼く同期の男がわたしに、尋ねた「今日はぶり大根というのやらに挑戦しておるよ」 「おー煮物か…よくやるね…」 と一言、友人は自分の肉塊に目を戻した。突如、僕に何とも言いようのない恥…

土曜日は最高

「土曜日は最高だな」 僕はてきとうに、呟いた。 一つ机を挟んだ、左隣にいる彼が右耳のイヤホンだけをとって、ん?と若干の皺を眉間に寄せて、此方を見た。それから少し遅れをとって、回転椅子のキャスターからガラガラ音がやってくる 「いや、土曜日は最高…

ばんね

我々4人は深夜2時の国道6号線をただ、ひたすら直進した。過ぎゆく目に入るものはすべて、事故防止のための主張の激しい電飾であったり、コンビニの白色灯であったり、それだけだった。私は時折、手の甲で目の下を拭いながら、集中力を保つことに全神経を傾け…

ピザ屋との文通

拝啓 帰宅すると、わたしは胸が痛くなります。新聞受けの奥に刺さった、クシャクシャの貴方方のチラシを見ると。ここまで、わたしが熱烈なオファーを頂いているのに、それに応えない、ピザに冷ややかな人と思っておられませんか?わたしは新聞は取ってません…

西陽

西陽、それはブラインドの上に薄っすら積もる埃を、いつもよりも、少し、際立たせてくれるようです。この時間に家にいることはあまりありませんが、昨晩帰宅しなかったのもあって、洗濯と風呂のために帰りました。 部屋のホワイトボードに西陽がスポットライ…

the great of 金曜日

晴天のお昼時、わたしの今日は、セブンのレジに並ぶOLの何気ない一言によって始まった 「今日のお弁当まっ茶色なんだよなー」 この瞬間は、突然訪れた。一切の予告もなしに。わたしは雷でも撃たれたように、手に持っていた伊右衛門をぐっと、強く握った。そ…

レッドカード

最近頻繁に天気が気になります。最近、というのは此方仙台での交通手段が、殆ど自転車であるためです。 天気予報を見ると、ああ、明日は雨なんだな。と。 雨、なんですよ 一昨日くらいに、東京にいる彼女に手紙を一つ書いたんです。 元気にしておりますか?…

夢をみたくない

こんばんは山本です 全然どうでもいい話をしますが、コンプレックスという言葉をよく我々は日常で使います。私も以前、コンプレックスを被っておりましたので、この言葉にはよくお世話になったものです ところで、言語連想?というものがあります。例えば、…

A子さんへ

技術補佐員のA子さん、この度はわたしのとった行動を何とお詫びをすれば良いのか、正直なところ分からずにおります。ただ、一つだけ、お分り頂きたいのは、僕には全くの、1ミリもの悪気すらなかったということ。たまたま研究室の隣のA子さんの部屋のあの大き…

ふりーだむ

こんばんは、今日は研究室の教授と助教が出張ということもあってか、皆少し羽を伸ばしておりました…記憶では、5時半位には皆で研究室を出て、呑み屋で楽しくやってました 羽を伸ばす。それはまさに自由を手にしたようでした。しかも、私一人だけの自由!では…

食パン

今日の格言です 「食パンはそのままで食べると、美味い」 家に着くと、腹が減った。何かないかと冷蔵庫をチェックするも、賞味期限すれすれのキムチがちょこんと、座っている そこで私はテーブルに乗る、手を付けられてない食パンに目を向けた。これは半額で…

もう、参りました…

1.コンビニ 「メビウスの6mgを一つで 「えーそれにつきましてはですね、時期が参りましたら、改めてお話させていただきます… 「は?ないの? 「えー…申し訳ありませが…それにつきましてでもですね、時期が参りましたら、お話させていただきます…… 2.二郎系 …

毎回こんな感じの夢をみます

わたしはよく、夢をみます。夢の内容は毎回ほとんど変わりません。びっくりするくらいです。出て来る人間も、いつも小中学時代のサッカー部の彼一人、同じです。先程、昼寝した際に見たことを思い出しながら、書いてみようかと思います わたしがいるのは、土…

おひる

私は店内をぐるりと、見回した。整然と並ぶ机や椅子に、人の姿はまったく、一人も見られなかった。お昼時のこの時間、そう、時刻はちょうど13時であるのに 時間を持て余す大学生も、社員証をぶら下げたまま昼食を取りに来る人間もおらず、一切の無音がその場…

こんばんは

こんばんは山本です いやいや、お疲れ様です。わたしはというと先程、帰りに近くのスーパーでアサヒとカップヌードルを調達して来て晩酌してます。素晴らしい、晩酌。言葉の響きが大人の秘め事みたいでお洒落です。 晩酌のお話はさて置き、わたしは一つ、今…

こんばんは

こんばんはー山本です 何でしょうか、最近というのもこの日記を書こうという気になりません。その理由は何処から来るのか?それは余計なことを考える暇が単純に減ったというのが、前向きな答えかもしれません ただ、余分なことや無駄な事を思考することの時…

ようこそ

何という、逆さまの世界。地面という地面が、剥き出しのコンクリートが、後頭部から硬く冷たく感じられる。眼下、いや頭上とでも言うのだろうか?太い杉の幹が真横にそびえ立つ。誰か此方に気付いてはくれぬだろうか?わたしはそう思わざるを得なかった。誰…

帰東

「こんにちは、東京さん 東京「こんにちは、お久しぶりです、それでもたかだか、一ヶ月位ですがね 「そんなもですね。いやいや、暑いですねこちらは…季節が一歩いや、二歩くらい進んだ気分がしますよ、実際 「そうなんですか、ところで何用で? 「何用も、た…

ぼっち

僕は仙台駅の駅から2キロ位、政宗公?のお墓の横の山に住んでます。コンビニやスーパーはありますが山を下らねばなりませんし、何よりも移動手段を何も持っていない為、尚更遠くに感じられます ネット回線も家には通っていないし、頼りのスマホも此処に来て…

一週間

筋肉に負荷を与え始めてから、一週間経ちました。上の絵が、現在のわたしの、おなかです すみません。それだけです

ほっとけーき

「こんにちは、さて今日もやってまいりましたね 「こんにちは 「さて、今日のお料理ですが………… 「はい… 「ほ… 「ほ? 「っとけーきです 「あー…ホットケーキですか。ホットケーキ…先生は何故ホットケーキというチョイスをなさったのでしょう? 「お好み焼き…

じかん

こんばんは山本です この仙台に来てからもう少し経ちますが、向こう(東京)とは時間の進み方、これが異なるように感じます なんと言うか、時間が早く進行すると言ってしまえば、それまでなんですが… これについては、明日明後日位に纏めたいと思います。とり…

おなかすいた

わたしは、駅へと向かう大通り、青葉通りに面する大きなカフェにいた。店の中は結構な人で賑わっていて少し煩いくらいだったが、わたしはこの位が好きだった。広い木目が強調された机に分厚いノートパソコンを置き、来週、明日から始まるであろう新しい研究…

筋肉に無関心なわたしが、筋トレしたら続くのか

ダイエットとか、そういう多少なりとも苦痛の生じるものを成功させるには、当たり前だけれどそれに見合う動機が不可欠だと思う 冒頭に言った通り、わたしは筋肉に興味が無い、全く。そもそも「夏に向けて筋トレをする」という世の男どもの発想すら、ただの無…

おながわ

いつ、雲間から光が射し込むのだろうか?そんなこんな、わたしは石巻を経由して、女川町まで来ていた。その女川、駅舎を出ると海に向かって真っ直ぐと続く、几帳面に煉瓦が埋め込まれた幅広の道、その両脇には黒い瓦の屋根に統一された八百屋から、郵便局、…