なぁらぁうりぃんぐ

白衣を身にまとった、渋面の男は真っ白な紙にペンを素早く、ほとんどその表情を変えることなく、走らせた



narrow ring


と、


その完璧な迄に機能美という特徴を追求した陰茎の先端、それが描かれたスケッチからー長い横線を大雑把に引き、その言葉を添えたのだった



その白紙に浮かぶ、達筆で落ち着いた雰囲気を見せるnや、私を嘲笑うかのような愉快な口元を思わせるwをわたしはじっとみていた。すると、その文字達が白紙から独りでに起き上がり、その医師の完全な発音とともに私の耳へと届く、そんな気さえした



全てを打ち明け、白状した私は、比較的晴れやかな気分を持って緑ヶ丘駅前のこの小さなクリニックをあとにした