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山本の日記

その時起きたこと、考えた事を記録します

走れマヨネーズ

こんばんわ


今日はママチャリに跨って少し走ったのですが、脚が円を描く度に擦れて擦れて擦れるのですがそこまで痛みも感じることもなく、少しずつ外界に、この世界に適用してきているのを実感する次第です


しかし、事件は起きました。私がママチャリの遠征からこの僅かな手ごたえとともに帰宅して、一時間程度経過した夕飯の席でです


痒い、かよいかよい


私の、先端先進理工学部が、痒い。


久しぶりの両親との夕食、私は少し腰を浮かせ乗り出してテーブルの中央にある牡蠣フライを箸で摘もうとして、思い出したかのように言った。痒みに支配されながら。


「あっ!マヨネーズ持ってくるわ!


私は急いで立ち上がった、我慢が臨界点をゆうに突破していた。私はリビングの裏のキッチンにある冷蔵庫に向かった。冷蔵庫からマヨネーズを……マヨネーズの位置は十分に把握していた、いつもの定位置。開けた扉の牛乳の横!!マヨネーズよ!早く私から逃げてくれ!私の疼きが収まるまで!!!この痒みが!早く!!走れ!!!


私は手をクロスさせる形で左手で冷蔵庫の扉をおさえながら、右手をズボンにツッコミ、精一杯ぶるぶるさせたり太ももを擦り合わせてモゾモゾ動かしたりした。目先には、底にマヨネーズが溜まった赤いキャップの、不思議なフォルムのチューブが牛乳パックの横にいた。私には兎に角、時間がなかった


「あら、マヨネーズなかったかしら?


食卓の方から母の罪無き、純粋なる問いかけがかえって私の胸に、痛切に突き刺ささった


母が立ち上がろうと椅子を引く不快な音が、私の耳に届いた


その刹那、


「ソースあるからいいよ、マヨネーズは


リビングにいる父が言った


「あらそう…マヨネーズあったと思うけど…分かった、明日日曜だし買っておくよ


と母が一言、引いた椅子を戻して、又着席した


僕は、それにお願い!!とてきとうに調子を合わせた。とっさにポケットに、隠蔽のため冷蔵庫から取り出したそれをねじ込んだ


ところが、マヨネーズの嵩張るボディを急いで無理矢理詰め込むと、それがあろうことか、先端に干渉した。


幸か不幸か、その痛みは、どこか遠くへと、痒みを消し去ってくれた