気孔の日和 3・7

東京ミッドタウンで昼から紹興酒飲み比べセットをやるとは思わなかったです。5年ものも10年ものなるも、バーミヤン100円紹興酒に飲み慣れたわたしからすると少々度肝を抜かれたし、飲むのが赤子の手を捻るごとく容易い。

すっと入る。沁み入る。

六本木。はいそさえてぃ。ははは。

 


お陰さんで調子に乗ってベロベロになりながら21_21 DESIGN SIGHTなるコンクリート打ちっぱなしの三角定規のようなきりっとした建物に、お嫁様とそのお母様とわたしの3人でベロベロになりながらも、ハイソっぽい雰囲気をドゥルドゥル出しながら向かいました。

そこでは代わる代わるいろんな展示会がやっているのですが、今回は「翻訳」をテーマにしたもので、わかりあえないプロセスを楽しもうぜ!!的なノリのものです。

翻訳と一言にいっても真っ先に頭に思い浮かぶGoogle翻訳的な話も取り上げられておりましたが、そういうものに留まらずアート的な表現まで拡張されてetc...という感じで、何でもありと言ったところです。

 

 

植物の葉っぱの裏にびっしりしてる気孔ってのが、こう、パクパクするんですよね。上唇と下唇が開閉をするんですよ、まるで言葉を発するように。

そんでもって、どっかの読唇術できるおっさんが、

気孔の開閉ムーブはきっとマジモンの植物様の御声だから、俺の読唇術で何とかなんねぇかな。と。

わたしもこの読唇術髭おっさん翻訳者を媒介に植物さんの声を聞きましたが、aou pau kou ...といった具合が終始続くわけで、何かこれは暗号めいたもので解読する鍵があるのではと前向きに考えてみたところでIQサプリ荒木飛呂彦的なそれで培われたような技術しかない訳で、無性に画面越しの読唇術髭おさっんにモヤッとボールなるを叩き込んでやりたい衝動にかられたわけですが、勿論手元にそんな都合のいいもんはない。

しかもその髭おっさんはというと、手抜きを覚えたというか、いちいち何十秒かに一度程しか口を聞かない気孔の読唇なんぞ相手にやってるのは面倒になってきたわけで、顕微鏡にカメラにraspberrypiを接続してしかもモデルまできっちし構築して悠々自適にオートメーションしているらしく、ね。

おっさん作のそれも横にひっそり展示されていました。

その他、色々展示がありました。鮫と本気でやろうとしてるオナゴとかもおりました。中々に分かり合えないので、どうぞ足を運んでみても悪くはない、かもしれませんね。