3・14

今日は妻が親知らずを抜きに行った。

昨日の夜に焙煎機を作りにきた友人が散々親知らずは痛いとの吹聴をしたので、妻はビビっていた。

妻は痛いのは嫌だ、といった。

痛いのが好きな人はそういないとわたしは言った。

でもだからといって痛いが正当化されるわけでないと彼女は言った。

とにかくビビりまくっていた。

焙煎機の人は上顎の歯は頭蓋骨の一部だから抜かれてもさほどは痛くないが、下顎は筋の上に歯が載っている形になってて引っ張って抜く場合は、筋が引っ張られるので死ぬほどに痛いと妻に説明していた。

歯を粉砕する場合をとるならば、下の歯でもさしも痛くないらしい。

上の歯が頭蓋骨と同体だということをわたしは気にかけたことがなかった。

考えればそうだなと納得はできる。確かに。

 

妻は歯医者から帰ってきて、かなり元気だった。

だから、下顎を今日はやらなかったか、粉砕の方で施術を受けたと思った。

実際にどうだったか聞くと、左の上下をやったらしい。引っ張って抜いたが大して痛くなかったらしい。

それは良かったとなった。杞憂だったと。

それから1時間くらい経つと、妻は歯が痛いといった。

ちょうどお昼だったので横浜家系カップ麺を食べて妻はロキソニンを飲んだ。

 


わたしは真面目なのでホワイデーのお返しを考えていたけど、とりあえず妻にバレンタインにもらった「カカオから作るチョコ作りキット」なるでチョコを精製して差し上げることにしようと思っていた。

そのキットを妻にもらって以来、それに触れてなかった。

超絶面倒ごとがわたしは嫌いだった。

妻はそのとき普通にただチョコを渡すのはちょっとつまらんとか言っていたような気がする。

本日は万人が認めるホワイトデー。

妻は虫歯でないにしても、歯痛でうずくまってる人間にチョコを渡すというのは、わたしのわずかばかりの倫理観が、それを許すことをがどうしても出来ない。

チョコをキットから作って愛妻に差し上げたいのは山々だが

今年はそういう理由で降りようと思う。