2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

かみのしてん

最近というのも、もはや、脳天、つむじが見える。自分のつむじというものはこうも、上陸したての台風のようだったとは。兎に角、わたしはわたしのつむじがみえるわけで。 この現象に苛まれ始めたのはいつだったか?もう、正直言って私にはほとんど記憶にない…

まよこーんぴざの命日

三月のある日。 今朝もファミリーレストランに来た。ぴたり開店と同時である。店の自動ドアをくぐると、顔馴染みの店員がにこりと会釈をして、くるりと背を向けると、忙しなく調理場の方へ消えていった。 窓際の席、朝の木漏れ日、この席に決まって、腰を下…

ふいっち?

こんにちは、山本です。さて、私は世間一般で言う就活生といういきものです。黒い人口皮の鞄を片手に、さきっちょだけ妙に艶のある靴を履いて、慣れない紫外線光のもと市街を彷徨い挙句本社にでっかいしゃもじ持って突撃晩御飯するアレです 結論から言うと、…

おしゃれなばすと

高速バス。素晴らしい。こんな快適な空間はあったもんじゃない。圧倒的な人の温もり、温もりなんて生温いかもしれん、熱い、情熱。もはや蒸発寸前である。分厚いエンジン音、粗雑な振動、子守唄である。 素晴らしい。それだけではない、仙台を出発したこの我…

さくら、混沌骨。

「仙台ではその、桜が満開なんですよ。ワシントンかなんかでも今が見頃だそうです。今朝のニュースで、ちょうど鉢合わせました。」 「そうなんですか、ワシントンにも桜が咲くもんなんですわねぇ!ハハは」 「いや、いや、勿論、桜は日本のものです。」 二人…

おしゃべりねこ

ぼくの家の猫ぽんたは、決まって、ぼくが帰宅すると渡した紙に何かを描き始める。スーパーの特売の広告、薄い紙っぺら、何でもいい。それらの縁で首回りをくすぐると目を細めて、必死に背伸びをして、頬を擦り合わせようとする姿は何とも、愛らしいものであ…