こんばんは

こんばんは山本です

 

いやいや、お疲れ様です。わたしはというと先程、帰りに近くのスーパーでアサヒとカップヌードルを調達して来て晩酌してます。素晴らしい、晩酌。言葉の響きが大人の秘め事みたいでお洒落です。

 

晩酌のお話はさて置き、わたしは一つ、今悩みを抱えて生きております。それは、来年の進路の事でもないですし、研究に関する漠然とした不安に対してでもありません。

 

それは、今現在、わたしが文字を刻んでいる正に今、この瞬間に抱えている問題なのです。

 

結局、少し頭皮に違和感がありますが、お酒を飲んでとても面倒なので、風呂に入らずに寝ることにします

 

ではでは、また明日にでも

こんばんは

こんばんはー山本です

 

何でしょうか、最近というのもこの日記を書こうという気になりません。その理由は何処から来るのか?それは余計なことを考える暇が単純に減ったというのが、前向きな答えかもしれません

 

ただ、余分なことや無駄な事を思考することの時間、それを必要としている自分も現実にいるので時間を上手に使いながらやっていければと思います。

 

話は変わりますが、今日私は研究室でトマトジュースうどんをつくりました。最近はガス代が浮かせられるといのもあって、家帰ってから作る気が起きないし、日暮れに、皆で近所買物に出かけて各自夕飯を作ります。皆は、大体野菜炒めとかそういうものを作るのですが、僕は毎回、今まで作ったことの無いもの作ろうということで色々冒険してます。そのせいもあってか、最近は夕飯を作ってると、今日は何作っとるの?と助教に茶々を入れられて、わたしが内容を事細かに説明するというイベントが発生致しております。そのせいもあってか料理を作る前に、そこそこ珍しいものを作らねば!という若干、ほんのすこしの、自分自身に勝手にかけたプレッシャーがある訳です。

 

いや、我ながら書いてて平和だな、と

 

 

ようこそ

何という、逆さまの世界。地面という地面が、剥き出しのコンクリートが、後頭部から硬く冷たく感じられる。眼下、いや頭上とでも言うのだろうか?太い杉の幹が真横にそびえ立つ。誰か此方に気付いてはくれぬだろうか?わたしはそう思わざるを得なかった。誰でもいい、誰かこのスリット状の細い溝にはまったロードバイクの前輪を、少し引っ張りだしてくれるだけでいいのに。強烈な右脚の痛みは、恐らく下ハンドルの隙間に太ももが挟まっているからだろうし、兎に角、自転車とわたしが、複雑に絡み合っているのだろうということは理解ができた。

わたしは地面に後頭部を着けたまま、精一杯、眼球を眉に近付けるようにして、上目遣いのようになりながらキャンパス内の大通りを私は見ていた。大通りといっても、この朝方の時間帯だと時折、ひとが疎らに通行するという程のものだった。

わたしが現在身動きが取れなくなっている場所、それはキャンパスの通りから少し外れた研究棟の入り口付近だったため認知されずにいること自体は特段、驚く事でもなかった。

そんなこんな。あれから、どれくらい経ったろうか?女性が一人研究棟の入り口に向かってくる。わたしは意を決して、すみませんと少し大きな声を上げた

向こうは此方に気付いたようで、少しばかり早足で向かってきた

「大丈夫ですか?

「はい、溝にはまったホイールを引っ張っていただけますか?

「ちょっと待ってて下さい

と言いつつ、試行錯誤しながらもかなり力を込めてホイールをスリット溝から抜き取った。

「いやー助かりました。本当に。右脚が痛くてならなかったので

「いえいえ、ここの溝、はまりやすいんですよ

「はまりやすい?

私は少し驚いた風な声を出した

「はい。私も一年前クロスバイクではまりましたし、先週辺りにも、この春ここに来た助教がはまって大変な騒ぎになったんですよ。とにかく、新参者が…次々と。この時期に、ね。

「洗礼のようなものですかね…

「ようこそ、素材棟二号館へ

 腫れ上がった右脚を軽く摩りながら、ゆっくりと立ち上がった

 

 

 

 

帰東

「こんにちは、東京さん

 

東京「こんにちは、お久しぶりです、それでもたかだか、一ヶ月位ですがね

 

「そんなもですね。いやいや、暑いですねこちらは…季節が一歩いや、二歩くらい進んだ気分がしますよ、実際

 

「そうなんですか、ところで何用で?

 

「何用も、ただの帰省ですよ、帰省。gwですから

 

「あー、帰省。帰省ですか、わたしは実は、というより帰省したことが無いんですよ…

 

「そりゃそうでしょうな

 

「はい。わたしは不動ですから

 

「でも、帰省ってよくわからない言葉ですよね

 

「帰って、省みる。だから、貴方だったら、わたしの元に戻って来られて、仙台にいたときの生活全般を省みる、要するに反省するという意味なのでしょうね

 

「いやー厳しいもんですねぇ、世間は。せっかく休みで帰って来てるのに、反省だなんてやってられませんよ。帰静にしましょう!そうすれば省みずに、済みますもの。静かに、安静に休日を謳歌する…最高のひと時ですよ

 

「帰静…まぁそれでもいいとは思いますが、ね、それでは静岡に帰って来た人みたいな意に捉えることも、できなくはないですよね?

 

「あーその発想はわたしにはありませんでした。じゃあわたしは帰東ですか!帰東!すばらしい!!

 

東京「ん?突然どうなさいましたか?

 

「??帰東です。東京、貴方の元に帰って参りましたので。

 

「帰、東、、ですか!!!あぁおかえりなさい!!

 

 

ぼっち

僕は仙台駅の駅から2キロ位、政宗公?のお墓の横の山に住んでます。コンビニやスーパーはありますが山を下らねばなりませんし、何よりも移動手段を何も持っていない為、尚更遠くに感じられます

 

ネット回線も家には通っていないし、頼りのスマホも此処に来て一週間で通信制限に。テレビも関東と違い番組数も極端に少なく、特に観るものなく(そこまで前々からテレビを観る週間はなかったが)

 

近所の付き合いもある訳もなく、研究室の同期とこれしき、仲の良い訳でもなく。研究室ではそれぞれ独立して作業やお仕事を。だから、1日を通して殆ど口を開きません。ですから僕の声帯の退化は、始まっているのかもわかりません

 

面白いのが、自分が独りぼっちという感覚より、「自分と二人きり」という表現のほうが、今の僕にはとてもしっくりくるんです。色々と、僕という人間と喋っていると、結構おもしろかったりするもんなんです。どうぞお試しあれ

 

 

 

 

ほっとけーき

「こんにちは、さて今日もやってまいりましたね

「こんにちは

「さて、今日のお料理ですが…………

「はい…

「ほ…

「ほ?

「っとけーきです

「あー…ホットケーキですか。ホットケーキ…先生は何故ホットケーキというチョイスをなさったのでしょう?

「お好み焼きが食べたかったんですが、先々週くらいの放送で、お好み焼き回がありましたでしょう?

「あ…はい…ただ、ホットケーキって、ボールにホットケーキミックス入れて、卵入れて水入れて混ぜて焼けばお終いでは…そもそもの分類として、お好み焼きという概念の中には、ホットケーキも含まれるのではないでしょうか?

「だから結局、今日も先々週の放送と内容が被るということですか?

「はい

「でも、今私が食べたくもないもの作ってもしょうがないでしょう。私はね、人間の熱意が直接に料理に向いている、注ぎ込まれるそういうリアルな番組を作りたいんです。ここでは以前からやってるように一々砂糖〇〇g、塩〇〇gとかチマチマ馬鹿なことしませんでしょ?正直どうでもいいことなんです、そんな些細なことは。

「大事なのは、視聴者の方が料理をしたい!と思うことなんですよね!!

「その通り、あなたも最近理解してきましたね

「では、そろそろ本題の方へ……

「はい。使うのは、ホットケーキミックスと水と卵です

「はい

「はい

「え?まさかそれだけですか…先生のオリジナリティな部分は…

「普遍的な物を排除することを好む傾向とでも言いましょうか。あなたもその類ですか?

「…そうですね、周りの人間と同じ事をしてると集団の中に、社会に埋没してしまうような気がします

「そうですか、それが普通だと思います。私もそうですからね。オリジナリティは進歩を生み出すことも時にはありますが、その歩幅はとても小さな刻み、微小な距離の積み重ねなんです

「というと?

「ですから、私が今から作ろうとするホットケーキも貴女にはオリジナリティに欠けると思われるかもしれません。それは今の所は地味でけち臭い、小さな工夫なんです。しかし、例えば私がこのホットケーキミックスの中にxo醬を入れて、卵を入れ混ぜて、これが私のホットケーキです!!と主張したところで、それは到底、進歩とは言えないと思います。それはそれは暴走です

「はぁ…お説教はこの辺りで…お時間がそろそろ

「そうですね、やりましょうかね

 

 

じかん

こんばんは山本です

 

この仙台に来てからもう少し経ちますが、向こう(東京)とは時間の進み方、これが異なるように感じます

 

なんと言うか、時間が早く進行すると言ってしまえば、それまでなんですが…

 

これについては、明日明後日位に纏めたいと思います。とりあえず、今日は寝ますおやすみなさいませ

 

おなかすいた

わたしは、駅へと向かう大通り、青葉通りに面する大きなカフェにいた。店の中は結構な人で賑わっていて少し煩いくらいだったが、わたしはこの位が好きだった。広い木目が強調された机に分厚いノートパソコンを置き、来週、明日から始まるであろう新しい研究テーマの下準備を、横にあるアイスコーヒーを時折口に運びながら、軽い和やかな気持ちでやっていた

 

ちょうどお昼に入ってから、4.5時間経ったということもあってか、空腹感が急に目立つようになってきた

 

わたしは、特にこれといって何も考えずにバックから財布を取り出して立ち上がろうとしたが、何かがわたしを引き留めた。少し立ち上がったまま、まるで貧血を起こしたかのように、粗めの布地のソファに吸い込まれていった。崩れたわたしとは対照的に、眼前に家計簿と思わしきものがゆっくりと起き上がり、ごく簡単な、当たり前のような計算が展開されていった。

 

結局、わたしが腹を満たすために、列の後ろに並ぶことはなかった。このことは、明らかにわたしの生活に対する責務から産まれたものであるのは言うまでもなかったが、それ以上に気になったことがあった

 

それは、以前のわたしが、故意に打算的な性格を持った行動を避けていると感じた点であった。兎に角、やたらと自分は、自分自身を運命という名の大河に、その大きな流れに身を任せることに美徳を感じていたし、少なからず、それに酔っていたのかもしれないと思った。というのも、周りの人間が必死に、大河を漂流する小さな木々に捕まっている姿を、嘲笑さえしていた気もしたからである

 

そんなこんなを考えていると、外の空気に触れて少し体を動かしたくなったので、わたしは小さなお盆に乗った空のグラスを、返却口にそっと置いて外に出た。ここが通りの商店街ということもあって、学生やら家族連れやらで賑やかにしていた。向こうの、遠くの西陽が、夏に渇いた喉を流れる麦茶のように、微かな潤いを与えたくれた

筋肉に無関心なわたしが、筋トレしたら続くのか

ダイエットとか、そういう多少なりとも苦痛の生じるものを成功させるには、当たり前だけれどそれに見合う動機が不可欠だと思う

 

冒頭に言った通り、わたしは筋肉に興味が無い、全く。そもそも「夏に向けて筋トレをする」という世の男どもの発想すら、ただの無機的な文字列としか捉えられなかったし、そういうのに情熱を燃やす友人の熱意こもった演説を前にして、ようやく僅かなイメージが湧いたたけだった

 

そんなわたしが筋トレを続けていけるのか?これだけ聞けば、まぁ不可能だろう

 

ただ、ただ、わたしにも意地があるから、一回始めたからにはやり続けようとする。一度、一定の初速を持った車輪は何処まで進むのか?この慣性的な力が、勢いが、モチベーションになり得るのか?

 

少しばかり、この実益のほとんどない筋トレを通して、自分の無意味なものへ向かう意地とやらを、何日か検証してみようと思う