二・二六

卵焼きとオムレツとフリッタータに関して、これらの認識を今朝から改められた。

オムレツと我らがジャパニーズ卵焼きは中身が半熟か否かでおおきく線が引かれる。オムレツは強火で一気に刹那的に焼いて完成する。そうすると中がいい感じにトロトロになってくれる。

短距離選手の彼は100メートルを全力でガチで一本だけ走る。これはフレンチ流かもしれない。わからないけれど。闇雲にひたすらやるでなく一本にすべてをかける。

一方、卵焼きといえば焼き加減こそオムレツに近しいが、一層一層に強火力な刹那焼きを繰り返す。よって基本、中には火が完全に通る。

彼らは100メートル走を10本くらいガチで走る。段々と疲労してきてタイムは落ちるが、それは根性が座っていないからと原因分析して己を極限まで追い込むジャパニーズスタイル、かもわからん。

そしてイタリア出身のフリッタータなるの登場であるが、彼の存在はわたしの卵料理的因果の中に、ある種の革命を起こしたとと思う。

彼は100メートルを走ることをやめてしまった。ディオ・ブランドーが人間をやめるように。タイマーが時を刻み始めても彼は悠々自適に歩を進める。

位置について用意!まではやってやってもまあいいすけどぉ?、全力で走るとか正直、オシャレくなくないすか?

とにもかくにも、フリッタータは5分間蓋を閉めて、中火でしっかり加熱する。既成概念を破壊してくれた。あんたはすげえ。ありがとう。この事実は痛烈な刺激をわたしに与えたと思う。

 


このままだとフリッタータ先輩に完全に気を乗っ取られたまま1日を浪費するということも起こりうるので、何かせねばならない。

一つは本当に下らない誰のためにもなるかわからない二、三日でできそうな暇人大学生がつくりがちなアプリを構想したので、お嫁様とそれを形にしていく暇つぶしをしよう。(fortranしか満足にできない人が発した言葉です)これこそが浪費と人類は呼ぶだろう。

もう一つ、副業応募先の社長から体調が優れないから面接とかもうちょい待ってくんね?とメールが来ていたので、そろそろ日時くらいは決めなければなるまい。こういう基本的なコミュニケーションが苦手なわたしは意識して取り組む必要性が多分ある。二日連続で体調不良だと言っていたのと、毎回送信時が明朝4時なのは気になるところではあるけれど。Simulinkも少し触らねばならない。