2022.7.5

会議の議事録を先程まで取っていたから頭がそのモードだが、今は休憩中なので、あれやこれやテキトウなことを喋っておっても何一つ罪に問われない。

罪で思い出したが、大学生のころに罪と罰を読んだ。読んだといっても上巻の、それも七割くらいだが、私は本を最後まで飽きずに読めたた試しが殆どないから、別にふつうだ。

罪と罰の話は主人公の大学生が金貸しの卑しい老婆から金を借りるが、いきおいで殺害してしまい、その後の彼の罪への意識をあらわにした作品だ、多分。

そう考えると、至る所で老婆を殺害している自分に気づく。もちろん、私は穏健な心平常な人間を謳っているため、実際に人を殺めるということはしない。

そうでなく、メール。そう、普段、ロクな返事もない人間からメールが来た際には、わたしは、黙殺してしまう。

返信をせず、また新たに催促がきても黙殺を繰り返す。そのとき、ふわっとアブくのように出てくるのは罪と罰の話であるのだが...昔読んだもので何故それが思いだされのかの理由も知れず、考えるのも面倒なので、それ事態も黙殺してしまう。

考えるのをやめた。

これは、宇宙空間に吹っ飛ばされた究極生命体になり不死身となったカーズの果ての思考状態だが、彼にはもう思考そのものがない。

罰を受けない為には、もはや考えないことが一番であろうが、それは人間には許さない越権行為かもしれない。あたまの良し悪しに関わらず、考えずにはいられないのだろう。